変異するインフルエンザウイルスの中耳炎にもタミフル

中耳炎には、急性中耳炎と3ヶ月以上症状がおさまらない慢性中耳炎、滲出性中耳炎があり、主に肺炎球菌とインフルエンザウイルス細菌が中耳に入り炎症を引き起こす疾患であり、耳管が水平で短く細菌やウイルスの侵入し易い成長途中の乳児や子供に多く発症し、特に鼻や喉の疾患を発症した時に中耳炎になりやすいとされています。
インフルエンザウイルスは、脂質から構成されるエンベロープに覆われた球形の粒子内部に遺伝子情報を持つRNAと核タンパクなどがあり、ウイルス表面には感染を担うヘマアグルチニン(HA)と感染細胞から遊離する際に機能するノイラミニダーゼ(NA)があります。
インフルエンザウイルスは、HAの抗原性とNAの亜型の違いによって分類されています。
インフルエンザウイルスは、1日に100万回以上RNAの複製とウイルスの増殖が繰り返し、その過程で人の1000倍以上の頻度でRNAの情報を間違えて複製する抗原変異を頻繁に繰り返します。
抗原変異には、抗原連続変異と抗原不連続変異の2種類があり、特に大きく抗原性の変わる抗原不連続変異が、パンデミックなどの大流行の引き起こすとして問題視されています。
タミフルは、ノイラミニダーゼを阻害する事で増殖したインフルエンザウイルスを感染細胞内に閉じ込め、ウイルスの増殖を抑制しインフルエンザ症状の悪化を遅らせます。
その為、タミフルは感染後48時間以内の服用が良いとされ、予防薬として事前に服用した場合は、インフルエンザの発症率が2%に満たないとしてタミフルの有効性が実証されています。
又、インフルエンザは、変異し易いのでタミフルに耐性を持つウイルスも全国で発見され、政府のパンデミックに対する抗インフルエンザ薬の備蓄品目や備蓄割合が変わって来ています。